【宇宙兄弟】心のノートにメモした名言・シーン【10巻〜11巻】
宇宙兄弟は2007年に『モーニング』(講談社)にて連載開始した小山宙哉氏による宇宙を題材にした漫画です。
この記事では漫画 宇宙兄弟を10年以上前から全巻購入し続けているあかねが10〜11巻の中で、個人的に印象に残った名言、シーンを紹介いたします。
主に宇宙兄弟を読んだことがあり、「好きなシーンが何巻の何話で出てくるのか知りたい」方や「名言をさっくり知りたい」、「名言を見返してやる気を出したい」という方はご覧ください。
漫画アプリでピンポイントにそこだけ読みたいという方もいらっしゃると思いますので、第何話で登場するかも記載をしております。
- 宇宙兄弟を読んでいたが、好きなシーンが何巻に出てくるのかを思い出したい
- 宇宙兄弟の名言などをさっくり知りたい
- 宇宙兄弟の名言を見てやる気を出したい
10巻〜11巻の心のノートにメモした名言・シーン集
【アポ】クウウン
クウウン
アポ
-10巻#91 舞台役者より-
ムッタがスーパーで買い物をしている最中、外で待っているアポの鳴き声です。
買い物中に外のポールに綱がれているアポ、暇を持て余しウロウロしています。 スーパーの店名が「Bulldox」ということもあり、マスコットキャラクターが首にトゲトゲの鎖をつけていかにも強そうなブルドック。 店の入り口にそのブルドックの銅像が立っていて、それを恐る恐る見たアポは「クウウン」と影に隠れてしまったのでした。
名言ではないのですが、アポが可愛く、どうしても紹介したく挙げさせていただきました。
【ジェーソン・バトラー】必ず生きて帰ってくるということを約束してほしい
必ず生きて帰ってくるということを約束してほしい これが室長である私ジェーソン・バトラーとこの中にいる30名のアスキャンたちとの最初の約束だ
ジェーソン・バトラー
-10巻#92 最初の約束より-
各国のアスキャンが集まった飲み会でのバトラー室長の言葉です。
NASAには「月面生活の現実化」と「人類の火星到達」というテーマがありますが、それを実現するのが、宇宙飛行士です。 必ず生きて帰ってくるということを宇宙飛行士たちにも自覚してもらいたく、このような「最初の約束」をしたのでしょう。
【新田 零次】全部トップを狙わなきゃダメだ
順位がつけられるとわかっているものなら 全部トップを狙わなきゃダメだ
新田 零次
-10巻#96 リーダー新田より-
NASAでの最初の訓練であるサバイバル訓練時の新田の言葉です。
誰よりも早く宇宙に行きたいと語る新田。早く行くためには、順位がつく訓練は上位になればその分評価も上がるはずです。 この言葉は多くの社会人に通ずるところがあるのではないでしょうか。
【南波 六太】この訓練で誰より1位を目指していたのは新田だろ
この訓練で誰より1位を目指していたのは新田だろ その新田が順位よりも今大事なもんがあるっていうんなら…そっちを優先すべきなんだろうなって思っただけだ
南波 六太
-10巻#97 ニッタとムッタより-
訓練途中に新田が紛失した携帯電話を新田と共に探しに行く時のムッタの言葉です。
引きこもりの弟からの電話に出るために新田は携帯電話を持つことを特別に許可されていましたが、それを途中で紛失してしまいました。 いつも冷静な新田が動揺していることに気づいたムッタは夜に2人で携帯電話を探しに行くことに決めます。
貪欲に1位を目指す新田の姿を見ているムッタだからこそ「一緒に携帯を探しに戻る」という行動に出たのですね。
【新田 零次】それこそが外に飛び出す原動力です
今…「自分の居場所がない」と強く感じていて 小さな世界に閉じこもっている人がいたら聞いてください それこそが外に飛び出す原動力です
新田 零次
-10巻#99 二人の兄より-
JAXAのホームページに掲載されている新田のインタビュー動画での言葉です。
多くのかたが見るインタビュー動画ですが、おそらく新田は、引きこもりの弟ただ一人にこのメッセージを送ったのではないでしょうか。
子どものころは学校と近くの公園、自分の住んでいる街がこの世の全てだと感じていましたが、社会に出ると世界は果てしなく広がります。 近年、自分の居場所がないという小中高校生が増えています。子どもたちが外に飛びたした時に、居場所を選べることができるような社会になってほしいものですね。
【南波 六太】一位と最下位との差なんて大したことねーんだよ
一位と最下位との差なんて大したことねーんだよ ゴールすることとしないことの差に比べりゃ
南波 六太
-11巻#101 ゴールまでより-
サバイバル訓練時のムッタの言葉です。
前の晩、新田と携帯を探しに戻った無理が祟り、翌日の最終日にムッタは熱を出してしまいます。 教官からはリタイアするか、続行するかを迫られた中、ムッタはゴールまで歩くことを決意。仲間のサポートやローリーの日本語Tシャツに支えられ、ゴールまで辿り着くのでした。
順位ももちろん大事ですが、それよりも物事を諦めず最後までやり遂げることの方が大事だと言うことを教えてくれる言葉ですね。
また、この時に新田が「南波の荷物は俺が全部持つ」という場面があります。携帯探しを通して、新田とムッタの関係がより良いものになっていることが感じられるシーンでした。
【南波 六太】だけど失敗を知って乗り越えたモノならそれはいいモノだ
いい素材を使っているモノがいいモノとは限らねえんだ だけど失敗を知って乗り越えたモノならそれはいいモノだ
南波 六太
-11巻#104 酒の約束より-
ローバーを作成している時のムッタの言葉です。
サバイバル訓練から引き続き、キャンサットの打ち上げ大会に出場することとなったアスキャンたち。 E班も作成に取りかかりますが、そこでムッタはローバーを2機作成できるようにすることを提案します。
元技術者としての経験から「いい素材を使って作るモノ」よりも「何度も失敗を繰り返し、それを乗り越えて完成したモノ」の方が良いものであるとわかっていたからです。
【ピコ・ノートン】パラシュートの「パ」ぐらいは教えてやってもいいかな
パラシュートの「パ」ぐらいは教えてやってもいいかな
ピコ・ノートン
-11巻#105 技術者のスイッチより-
スイッチが「オン」になった時のピコの言葉です。
試作品を使用して走行テストを行うE班でしたが、ローバーが進まず苦慮しているところでした。 拡張式のタイヤがいいと考えるピコに対して、ムッタは伸縮性もあり、安価で加工しやすい「スポンジタイヤ」を提案します。 スポンジタイヤの選択肢が今までなかったピコには衝撃が走り、自身もローバー作りを一緒にやりたいと思ったのかここから技術者魂に火がついたのでした。
ちなみに名言として挙げませんでしたが「パラシュートは愛の力で開く」という言葉も私は気に入っています。
【南波 六太】俺の敵はだいたい俺です
俺の敵はだいたい俺です
南波 六太
-11巻#107 本気の失敗より-
ビンスさんに「あなたの敵は誰ですか」と言う問いに対するムッタの答えです。
ピコに飲み会に誘われたムッタは、同席するビンスさんの車で店へ向かうことに。その車中でビンスさんから質問をされたのでした。 それに対しムッタは、「自分の夢をさんざん邪魔して足を引っ張り続けたのは俺でした」それを気づかせてくれたのがシャロンと言うビンスさんが嫌いだと言っていた職業の天文学者だと語ります。
事あるごとに理由をつけて新しいことを始めるのが遅い私にとっては大変共感が持てるムッタの言葉でした。
ちなみに…飲み会の際、いつもビンスさんは車でお店まで向かっていますが、「帰りは飲酒運転?」と思いアメリカの法律についても調べてみました。 日本では、血中アルコール濃度が0.03%(0.3mg/mL)で飲酒運転になるのに対し、アメリカの多くの州は血中アルコール濃度0.08%(0.8mg/mL)以上が飲酒運転となるようです。日本よりも飲酒運転のハードルは低いのですね。
【南波 六太】本気の失敗には価値がある
本気でやった場合に限るよ 本気の失敗には価値がある
南波 六太
-11巻#107 本気の失敗より-
ビンスさん・ピコとお酒を飲んでいた時のムッタの言葉です。
「本気の失敗には価値がある」と言うムッタの言葉にビンスさんとピコは事故死した共通の友人リックを思い出すのでした。 幼少期、3人でロケット作りに没頭していた時、同じことをリックが常々言っていたからです。
アメリカの発明王エジソンも『私は失敗したことはない。うまくいかないやり方を10,000通り見つけただけだ。』と言う名言を残しています。 「失敗」という言葉はどうしてもマイナスなイメージがありますが、本気で物事に取り組んで思うような結果が得られなかった場合、それは失敗ではなく、この方法ではうまくいかないという「発見」と考えれば気持ちは楽になりますね。
もちろん「本気」である必要はありますが。
【ビンセント・ボールド】人生は短いんだ…!
迷っているヒマなんてない…!人生は短いんだ…!
ビンセント・ボールド
-11巻#109 誓いのサインより-
幼少期のビンスさんの言葉です。
ビンスさんとピコ、そして事故死したリックは三人でロケット作りや宇宙に関するごっこ遊びなどをしてよく遊んでいました。 しかし、将来を考える時に、ビンスさんとピコは親に抗えず親と同じ「鉱山技師」になるために工業専門学校へ進学をすることに。 これが原因でリックとケンカをしてしまいますが、その後リックは事故で死んでしまいます。
リックの死を通して2人は「人生は短い。テンションが上がらない鉱山技師になるために使う時間はない」と決意。結果、ビンスさんは宇宙飛行士に。ピコは帰還船を作る技術者となり当時の夢を叶えるのでした。
最後に
今回は宇宙兄弟の10〜11巻の中から個人的に印象に残ったシーンを取り上げました。
いよいよアメリカにて実際に宇宙飛行士としての訓練が始まりましたが、さまざまな問題が発生します。
それらを力を合わせて乗り越えていくE班の姿は読んでいてとてもワクワクしますね。
次回は12巻以降をご紹介したいと思います。